ICOとは
ICOとはInitial Coin Offering(イニシャル コイン オファーイング)のことであり、仮想通貨を利用した資金調達のことを指すことが多い。
2017年7月現在、仮想通貨を活用した資金調達は急拡大しており、海外の企業を中心として、70社以上が独自の仮想通貨を発行し、800億円以上の資金を調達している。
このICOはもともとあったIPO(Initial Public Offering)をもじって呼ばれ始めたのが始まりである。
ICOとIPOの違い
IPO(Initial Public Offering)は新規株式公開のことで、中でも企業が初めて株を投資家に売り出して、証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにすることを指します。
企業側は主に、一般から広く資金を集め、事業を拡大するためにこのIPOを活用します。
また、株式市場ではIPO株は株価が上昇することが多いと言われており、IPO株には非常に人気が集まるため、“株を買う権利”を抽選で手に入れることが多くなっています。そのため、IPO株を専門に買って、上場後すぐ初値で売るなんて人もいるほどです。
一方、ICOはIPOと違い、クラウド(簡単にいうとインターネット)上で「独自トークン」と呼ばれる仮想通貨を発行し、それを販売することで資金を集めます。
この独自トークン=仮想通貨が一般に株式としての役割を持ちます。そしてこの仮想通貨の価値が上昇すれば、投資した人は儲け(キャピタルゲイン)を得ることができます。
ICO前の仮想通貨投資で気をつけること
一番はやっぱり、詐欺案件でしょう。 IPOに際しては、企業は監査など様々な経営に対する調査を受けて健全で成長性が見込めなければ行えないことが、多いのが普通ですが、ICOに関しては、調査などは必須ではないため、詐欺のような案件もあるのが実情です。
すべてが詐欺という訳ではありませんが、もし投資するのであれば、しっかりと調べた上で判断を下すのが大切と言えるでしょう。