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イーサリアムクラシックロゴ
BitSalonへの訪問ありがとうございます。このページでは、イーサリアム同様、スマートコントラクトを特徴とする暗号通貨2.0世代の仮想通貨「イーサリアムクラシック」についてまとめています。

  • 通貨名:Ethereum Classic
  • 通貨単位:ETC
  • 公開日:2015/7/30
  • システム:Proof of Work(Ethash)
  • 時価総額:1,718,144,726.84 USD
  • 発行量:93,124,174 ETC
  • 最大供給量:無制限

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国内取引所

  • coincheck

現在、イーサリアムクラシックを購入できる国内取引所はcoincheckのみです。
日本円もしくはビットコイン建てで売買することが可能となっています。

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また、海外取引所である以下サイトでも売買が可能です。

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  • Kraken-日本語対応
  • BTCC-日本語非対応
  • Yunbi-日本語非対応

イーサリアムクラシック(ETC)とイーサリアム(ETH)の関係は?

イーサリアムクラシックは、イーサリアムから派生した仮想通貨です。

派生のキッカケとなったのが「The DAO事件」です。

「The DAO事件」とは?

「The DAO事件」とは、2016年6月に起きたイーサリアム派生プロジェクトへのハッキング事件です。

The DAOとは

DAOとはDecentralized Autonomous Organizationの略で、日本語では「自律分散型組織」と言います。中央で指揮を執る者がおらず、予め決められたルール(プロトコル)に沿って意思決定を行う組織を指します。

The DAOはStock.itというイーサリアム系プロジェクトが立ち上げた「自律分散型投資ファンド」です。
先程のDAOの定義から考えると、「予め決められたルールに沿って投資を行うファンド」ということになります。

この投資ファンドはその資金を集めるためにイーサリアムを使ったクラウドファンディングを行いました。
具体的には「DAO」と呼ばれる仮想通貨(トークン)をイーサ(ETH)で購入することでThe DAOに参加することができるようにしたのです。(このような資金調達方法をICO:Initial Coin Offeringと呼びます)

このクラウドファンディングの結果、当時のイーサ(ETH)発行総量の約1/10となる約7,620,000ETH(当時のレートで約150億円)を集めるなど、The DAOは大きく注目されていました。

「The DAO事件」勃発

The DAOには仮想通貨DAOをイーサ[ETH]に変える機能(Split)も存在していました。
詳しい仕組みは割愛しますが、変換の要求から27日後からイーサ(ETH)を引き出せるようになっていました。

利用者としては便利なこの機能こそが、The DAOの悲劇を呼ぶキッカケとなってしまったのです。

2016年6月17日早朝、The DAOへの攻撃開始。

攻撃者は前述のDAOをイーサ(ETH)に変換する機能の脆弱性を突くことで、約50億円相当のイーサリアム[ETH]分のDAOの変換要求を行い、イーサ(ETH)を盗むことに成功しました。

ホワイトハッカーにより残りの資金はなんとか避難されたため、集まった資金が全額盗まれてしまうという最悪の事態は避けることができました。(余談ですが、この残りの資金の避難にも攻撃と同じ手法が使われたそうです。)

さて、このDAOから変換の要求がされたイーサ(ETH)、そのシステム上、27日間は誰にも使うことができません。
もちろん、攻撃者にも使うことはできないのです。

そこで、ある対応策が協議されました。

ソフトフォークとハードフォーク

イーサリアムの開発者であるVitalik Buterinは、ソフトフォークという、もともとあったルールを厳しくし、新バージョンのソフトウェアで制限するアップデート方法を提唱しました。この方法では、アップデート初期には「新ルール版イーサリアム」と「旧ルール版イーサリアム」に分岐してしまいますが、コミュニティが支持さえしていれば徐々に収束し、最終的には「新ルール版イーサリアム」に統合されます。

このソフトフォークが行われれた場合、攻撃者の資金は27日を過ぎても使えなくなります。

さらに、Slock.itは、ソフトフォーク後ハードフォークを提唱していました。ハードフォークとは、もともとあったルールを簡単にし、旧バージョンのソフトウェアで無効だったものを有効とするソフトウェアのアップデート方法です。この方法では、「新ルール版イーサリアム」と「旧ルール版イーサリアム」に永続的に分岐します。絶対に収束することのない2つのブロックチェーンが存在することになります。

しかし、ハードフォークを行えば資金流出を完全になかったことにできるのです。

これらの対応策に対しては様々な意見があったようです。特に根強い反発として

「どちらの対策でも検閲のようなもの。イーサリアムは不可逆で誰にも止められないプログラムであったはずだ。」
「一度、修正や改変を許してしまうと、今後誰かの利益のために修正などが行われたりする可能性もあるのではないか。」

という声もあったようです。

また、対応の中、ソフトフォークに新たな脆弱性が見つかり、ソフトフォークは実行できないこととなってしまいました。

結局投票により、過半数を大幅に超える約9割のETHホルダーから承認され、いきなりハードフォークが実行されたのです。

その結果、(攻撃をなかったことにした)Etheriumと(オリジナルの)Etherium Classicという2つのブロックチェーンが存在するようになったのです。

2つのイーサリアム

こうしてハードフォークは行われ、イーサ(ETH)流出はなかった事にされました。
しかし、これに反対した者がオリジナルチェーンたる、イーサリアムクラシック(ETC)を使い続け、今でもイーサリアムクラシックは独自に発展を続けています。

まとめると、2016年6月以前のイーサリアムと全く同じアルゴリズムで動いているのがイーサリアムクラシック、「The DAO事件」などによって仕様変更されたアルゴリズムで動いているのがイーサリアムということになります。

イーサリアムクラシックの公式サイトにも”Why Classic?”として「Ethereum Classicは、スマートコントラクトを実行する分散プラットフォームです。取引中止、検閲、詐欺または第三者による干渉なしに、プログラムどおりに実行されます」と記載されている上、「Ethereum ClassicはオリジナルのEthereumブロックチェーンの続きです。未改造の履歴を保存しており、外部からの干渉や取引の主観的な改ざんはありません。」と記載されており、仕様変更を行った本家イーサリアムへの強い反発が見て取れます。

「コードは法律」
これがイーサリアムクラシックの強い信念です。

イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)の歴史

2015年7月30日 イーサリアム(Ethereum)公開
Vitalik Buterin氏とThe Ethereum Foundationによって世界初のブロックチェーン技術をベースとするスマートコントラクト・プラットフォーム”Ethereum”が作られました。
2016年4月5日 Slock.it The DAOを構築
世界初の自律分散型投資ファンドThe DAOが誕生しました。
2016年4月30日 The DAO 資金調達を開始
DAO tokenと呼ばれる仮想通貨をイーサ[ETH]で購入することでThe DAOプロジェクトに参画することができました。
2016年5月26日 The DAO 1,500万ドルの調達に成功
世界中からThe DAOは注目をされていました。
2016年5月27日 The DAO 資金調達を終了
最終的にThe DAOは1.5億ドルの資金調達を完了しました。また同時にこの日、DAOの管理者Vlad Zamfirはゲーム理論的なセキュリティの問題が多くあるとして、The DAOの一時停止を要求しました。
2016年6月9日 バグが発見される
Peter Vesseneという人物によってThe DAOのプログラムにバグが発見され、重大なセキュリティ脆弱性が見落とされていたことがわかりました。
2016年6月12日 ’No Funds at Risk’宣言
Slock.itの創設者であるStephan TualはThe DAOの資金は安全であると宣言しました。しかし、この時新たな重大なセキュリティ欠陥が指摘されていました。
2016年6月17日 The DAO ハッキングされる。パニックにより市場は混乱
The DAOからイーサ(ETH)が静かに、そして緩やかに抜き出されました。イーサ(ETH)の価格は1/2に下落。 The DAOの仕組みにより、対応策の検討に1ヶ月の猶予が残されていました。イーサリアムコミュニティはソフトフォークを実施する方向へと動きました。
2016年6月21日 ホワイトハッカーグループが声明発表
ホワイトハッカーグループはThe DAOの70%の資金を安全に確保したと発表しました。しかし、残り30%の資金を保持するためには、プログラムレベルでの対応(ソフトフォークorハードフォーク)が必要でした。
2016年6月24日 ソフトフォーク開始
イーサリアムコミュニティはハッカーからの取引を検閲するソフトフォークを開始しました。
2016年6月28日 ソフトフォークの脆弱性が発見される
ソフトフォークのプログラムに欠陥が見つかりました。そのため、迅速にソフトフォークは中止されました。
2016年6月28日〜2016年7月15日 ハードフォークに関する討論
ハードフォークの実施について、イーサリアムコミュニティでは様々な意見が出されました。
2016年7月15日 ハードフォークの概要発表
しかし、The DAOの資金を守るためにはハードフォークを実行する以外に選択肢がありませんでした。ハードフォークの概要発表後に行われたハードフォークの有無を決める投票では約9割によって賛成され、ハードフォークの実行が決定しました。
2016年7月20日 ハードフォーク実施
ハードフォークは無事実施され、ハードフォーク前のオリジナルのイーサリアムは消滅すると予想されていました。しかし、一部の人々がオリジナルのイーサリアムを使用し続け、取引が継続されました。これこそが、現在のイーサリアムクラシックです。
2016年7月23日 Poloniexがイーサリアムクラシック(ETC)を取扱い開始
最大のイーサリアム取引所であったPoloniexがイーサリアムクラシックを取り扱い始めました。また、多くの取引所も続々と取扱を始め、イーサリアムクラシック(ETC)の価格はイーサ(ETH)の1/3に達しました。
2016年8月15日 イーサリアムクラシック再構築
イーサリアムクラシックのネットワークを再構築することでETCの価格を安定させるため、イーサリアムクラシックコミュニティが集結し始めました。公式ウェブサイトが作られたのもこの時期です。
2016年8月31日 DAO ETC 凍結解除
多くの凍結されていたETCがDAO token保持者やDAO攻撃者の元へと戻りました。お先真っ暗という大方の予想を裏切り、ETCの価格は良好に保持されました。
2016年10月25日 攻撃とアップグレード
イーサリアムクラシックとイーサリアムのどちらもノンストップのネットワーク攻撃を受けました。イーサリアムクラシックの開発チームはネットワークのアップグレードを実施し、脆弱性に対応しました。

まとめ

そもそもイーサリアムがハードフォークを行ったのは、損害をなくし、ユーザーの利益を確保するためでした。
これに対しては、多数のユーザーから支持があったことであり、間違っているとも言い切れません。

しかし、仮想通貨が一種のプログラムで動いている以上、コードの書き換えも可能であると改めて知らされたのも事実であり、これに対向した形で生まれたのが、「コードは法律」と宣言するイーサリアムクラシックでした。

どちらも時価総額ランキング10位以内に入る仮想通貨です。
今後の動向から目が離せませんね。

最後までお読み頂きありがとうございました。